摂食障害の利害の実際
私は10歳で拒食症になり、14歳の時に入院し、19歳の時に過食症になり、28歳の今は過食嘔吐です。
長距離ランナーやバレリーナ、モデルなんかは少なからず、摂食障害気味なんじゃないかと思うくらい、身近な摂食障害。百害あって一利なしと思われるかもしれませんが、割と利益もあります。
そこで18年間付き合っている、摂食障害の利害の実際をまとめてみます。
まず摂食障害には大きく分けて、拒食と過食、過食嘔吐の3つがあります。ですが、職業病などで慢性的・習慣的になるものは過食嘔吐がほとんどです。
なぜなら拒食が長く続いたら死にますし、過食が長く続いたらぶくぶく太ってしまって、過食嘔吐に移行するからです。つまり、過食嘔吐が一番続けやすく、周囲にもバレないのです。
私も拒食→過食→過食嘔吐と移行した典型的なタイプです。
ということで今回は、過食嘔吐の利害のご紹介です。
【利益】
①理想体型をキープできる。
食べ過ぎた分は吐けばいいので、カロリーコントロールが楽です。
②余分な添加物を取らずに済む
取るべきではないものは糖質や脂肪だけではなく、食品添加物やトランス脂肪酸など、加工食品には良くないものがいっぱいです。味だけ食べてみたいけど、自分の身にはしたくない、そんな時は毒だと思って吐けばいいのです。
③食べるのを我慢するストレスがない
どうせ吐けばいいので、いただきもののケーキなどを躊躇なく美味しくいただくことができます。
④食べ放題で元が取れる
もっと食べときたいけどカロリーオーバー、とか気にせず、食べたいものを存分に食べられます。
⑤人付き合いに影響しない
付き合いで友人と食事に行った時に、よく食べる女子は相手を安心させます。「わたし痩せの大食いなのー」と言えばいいのです。世の中でこう言ってる女子は大抵後で吐いていると思っています。
続いて害。
【害】
①お金がかかる
普段から過食嘔吐をしないといられないようになると、食費がめちゃくちゃにかかります。安い食パンを何袋も買ったとしても、つけるジャムやマーガリン、飲み物を買ったすると、月にするとバカになりません。私はおそらく、年間50万円以上は吐くための食費に使っています。
②顎がでかくなる
過食で噛む回数が増えるので、咬筋が発達して、北京原人みたいに顎が頑丈になります。私はそれを解消するために、年に一回10万円のエラボトックスをしています。これもお金がかかります。
③歯がボロボロになる
硬いものを多く噛むことにもよりますが、何より吐く時の胃酸で歯が溶けます。エナメル質が溶けて、黄色い象牙質ばかりになるので、歯が滲みます。
またその状態で長時間甘いものが口にあるので、虫歯だらけになります。
私はインプラントにしている歯ばかりですが、残った歯の為にシュミテクトプロエナメルを使って歯磨きしています。歯にお金がかかります。
④顔が大きくなる
顎の発達も1つの要因ですが、顔のむくみと、耳下腺の腫れが主な要因です。
吐くことでカリウム不足になり、むくみやすくなります。また過食と嘔吐で多量の唾液を分泌させる為、耳下腺が肥大化し、パンパンになります。
組織ごと肥大化した耳下腺は、なかなか小さくなりません。
私はリファで顔のリンパマッサージをしています。
⑤息が臭くなる
胃酸が逆流しやすくなるので、息がツーンと臭くなります。吐いた後は特にそうです。分かる人には吐いてきたと分かります。いつか逆流性食道炎や食道癌になりそうです。
⑥肩が凝る
噛み続けることや嘔吐行為によって顔周りのリンパの流れが滞りますし、吐くことで首などの筋肉を無理に硬直させて老廃物が溜まります。たくさん吐くと、首、肩の凝りがひどくなります。
⑦家のトイレがすぐ汚くなる
油っぽいスナックや生クリームなど、様々なものをミキサーにかけて一気にトイレに流すようなものです。トイレの水流によってはすぐにつまりますし、便器内に残った食品成分によってすぐにカビが生えます。また吐いて飛び散った胃液でトイレの壁や床か汚くなります。当然強めの消臭剤とスプレーを撒き散らさないとトイレが生臭いです。
⑧時間の無駄
食べ物を買う時間、食べてる時間、吐く時間、全て無駄と言えば無駄です。私の場合はこれがストレス解消で、帰宅後の大事な1時間ですが、別の事も出来るとは思います。
ぱっと思いつく利害はこのくらいでしょうか。これから過食してみようという方、ご参考になさってください^ ^